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小林よしのり
2016.2.17 13:27メディア

GHQ洗脳本「民主主義」が復刻されている!


ある本を読んでおぞましさに衝撃を受けた。

幻冬舎新書から出た『民主主義』という本だ。

文部省著と書いてある。

戦後、日本の文部省が作った本だという。

高橋源一郎が帯で「圧倒された」と激賞している。

 

中を読んでみるとデタラメ!

「民主主義を正しく学び、確実に実行すれば、繁栄と平和とが

もたらされる。反対の場合には、人類の将来に戦争と破滅とが

待っている。」

民主主義の根本精神がしみわたっていけば、「だんだんと世界が

一つになって行く。対立と搾取と闘争のない、ただ一つの平和な

世界が築き上げられて行く。」

「民主主義の反対は独裁主義である。」

日本も無謀極まる戦争を始め「国民のすべてが独裁政治によって

もたらされた塗炭の苦しみを骨身にしみて味わった。」

 

あまりに著述がおかしい!

「民主主義」を宗教化した完全な左翼本だ。

ようするにこれは占領期に中学・高校用の教科書として使われた

本なのだ。

当時のGHQは左翼だったから、その影響を受けた文部省が、

国民に「民主主義」を過剰な理想主義として教えているのだ。

 

まったく呆れた。占領期のGHQの洗脳本を、今頃、復刻して、

それを読んで感動している馬鹿がいるのだからおしまいだ。

高橋源一郎がいかに左翼かがわかった。

GHQの洗脳本を激賞しているのだから、おしまいの人間だ。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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